【一日一作プロジェクト】「NOBANA」を作った。私が暮らすシウダー・ハルディン地区には
「小さなメルカド(市場)」
がある。八百屋、魚屋、肉屋などが並び、見て回るだけでも楽しい〜(写真)。そんな中でも、私のお気に入りは
「バル」
ひなたぼっこしながら、コーヒーを飲んだりビールを飲んだり。週2、3回くらい通っている。ここのテラス席は日当たりが最高で、たぶんみんな日光浴しにやってくる(笑)。
このバルに先日、警察官のお兄さんたちが6、7人ぞろぞろと現れた。最初は真面目に仕事の話をしていたのだけど、ウエイターさんが注文を取りに来るや
「おっ、それよりこっちの方が重要だ」
と、みんなうれしそうに朝食を注文し始める(笑)。仕事より食事の方がもちろん大切。勤務中だろうと、スペインポリスの方々は市民にまじって飲食をする。人間的でいいじゃん。
「街のお巡りさん」
って感じで。私の経験上、真面目なことを尋ねてもジョークをばんばん交えて返してくれるお茶目なポリスの方は多い。10年以上前、飲酒運転の取り締まりで車を止められたベラが、メーターで息を計られた際
「あぁあ、ダメだよ〜。かなり飲んでるね」「えっ?えええっ???」
アルコールを一滴も飲んでいなかったベラがきょとんとしていると(私は助手席にいた)
「なーんてね」
って、笑いながら「はい、どうぞ〜」「次!」。って、コントかい〜(笑)。小学生かー。暇だったんか〜。
人間的なスペイン。個人的で、情緒が豊かで、ユーモアにあふれていて。コミュニケーションが大好きで。マイペースで。マニュアルなど存在しない(あっても誰も守らない)。一見ふざけているように見えるかもしれないけれど、彼らは
「支配されにくい民族」
なのだ。自国の政府に対しても。上司や先生に対しても。ルールに対しても。おかしい、賛同できない、私の考えは違うと思ったら、当たり前に「ノー」を突きつける。私がスペインで学んだことのひとつは
「ノーと表明すること。誰に対しても。臆することなく」
「ノー」とは、自己防衛の第一歩。友人のクリスティーナは、3人の子供たちが学校に通い始める時「ノーが言えるようになりなさい」「学校はそのトレーニングの場」と教え込んだ。日本とは正反対の教育。
「NOBANA(のばな)」
NO(ノー)+BANA(花)。己の考え、選択、決定に従って行動するから、広がる世界、始まる自分がある。そこにプラス、遊び心。この微妙なバランスを大切にしたい。
みなさま、すてきな1日を。