2022年の作品群

【一日一作プロジェクト】2022年の作品群を紹介中。昨日の続き。熱田神宮の杜を歩く。

「小道を見つけるたびふらふらと」

吸い込まれて行く〜(笑)。道草の女王。順路も何も。気がつくと、いつのまにか本宮から離れた、全く人のいない方へゾーンへ。なんとなく薄暗く、ヨーロッパ的な感覚で言うと

「ひったくりゾーン」

笑。「まずい、引き返せ」と、私の中でアラームが鳴る。が、しかし、ここは聖域・熱田神宮。守りの手がはりめぐらされている。はず。辺りを見回すと、前方に1組のカップルが仲良くデートを楽しんでいる。すると突然

「あっ、ああっ⁉︎あれじゃない?」「うわっ、ほんとだ!いるよ、いる」

その声に誘われ近づいて行くと、なんと。前方の茂みの中に、あの聖なる鳥「神鶏さま」がいるではないか〜!赤いトサカ、茶色い体、ふさふさつやつやの羽。マッチョで筋肉質でりりしく美しい。

「僕たち、すごく幸運だよ〜」

うれしそうにニワトリを見つめる2人。幸せオーラが〜(笑)。私も茂みに突進。両手を合わせる。まさか、こんな辺鄙な所で「神鶏さま」に会えるとは!(←さっきまで「ひったくりゾーン」などと言っていたのに)。

「会えたんだ。この杜の聖なる鳥に」

感激。何があろうと、前進あるのみや〜。神鶏さまもわかっているのか、こちら向いて足をとめ、しっかりと見つめ返してくれる。天敵がいないのか、のんびり優雅に歩き回る姿に、心からほっとした。

「ここには、まだ平和がある」

聖域、聖樹、聖水、聖獣、聖鳥・・・それらが守られている限り。この国の文化、伝統、魂の在り方が大切にされている限り。大丈夫。

「この杜を、空を、赤く変えるな」

さて。斎藤吾郎さんの大画を見に「宝物館」へ。そのすばらしさに圧倒される。ここまで来て、本当によかった(残念ながら作品は撮影NG)。あの時、ギャラリー展で、斎藤吾郎さんご本人に

「どうしたら作品を直に見られるんですか!どうしても見たい」

と、つかみかかるように尋ねた。あの時の感動や衝動が、ここまで私を導いてくれた。そして新たな感動やインスピレーションを呼び起こし、道は続いていく。おもしろいな。ついでに

「100号では全然小さい」

ことがわかった(展示作品は200号だった)。200号でもこれだけ描き込むと、小さく見える。そうなると、2メートル×3メートルくらいは必要?描くのはいいけど、問題はどこで?(笑)。作業場いるよなぁ。

さて。最後に「庭園」へ。池、橋、金魚、船、花々、ベンチ&テーブル、軽食コーナーまで。にぎやかなゾーン。きしめんやアイスも食べられる。しばし日光浴しながらベンチでひと休み。

さらに、併設されている「草薙館」へ。熱田神宮といえば「草薙の剣」を祀ってあることで有名。その時、入口で並んでいたおばさまが、

「この『草薙館』で『草薙の剣』は見られるんでしょうか?」

まぁ、当然の質問であろう〜(笑)名前が草薙館だし。私だって見てみたい。でも「三種の神器」である草薙の剣は、誰も(天皇家でさえ)見られないらしい。その代わり、といってはなんだけど

「剣を持ち上げる体験コーナー」 

が(笑)。きゃー。楽しそう〜。さっそく並ぶ。私の前にお兄さんが1人いたので

「あの、写真撮りましょうか?」「えっ、いいですか?」「じゃ、がんばって持ち上げてね。1、2、3!」

みたいな流れに。お返しに私も撮ってもらえたし〜。笑顔がすてきなお兄さん、ありがとう。ひとり旅に、思いがけず会話が生まれる瞬間。この歳になると、誰に声をかけても笑いかけても優しくしても

「ただの気さくな人」

なので、めちゃ気が楽(笑)。これにて、岐阜&名古屋レポートも無事終了。実際は1泊2日の駆け足旅なのだけど、なんてたくさんの出会い、発見、感動、ひらめき、お告げに満ちていたことか。

今日は全国的に雨のようですね。みなさま、すてきな1日を。

 

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