風のように・蔵王山展望台

【一日一作プロジェクト】「風のように」を作った。2週間ほど前、父と田原市の蔵王山へ。偶然知ったのだけど、田原市はなんと、

「日本で日照時間の多い町ベスト3位に!」

すごくない?感動〜。太陽教の本部にぴったり(田原市は豊橋市の隣)。どうりで畑だらけ。緑が多く、大地の向こうには太平洋が〜。まずは展望台へ。入場無料のうえ、貸し切り状態。

「きれいだねぇ」「いい眺めだなぁ」

しばしほっこり。ゆったり。渥美半島をかかえる田原市には、先日紹介した滝頭公園を始め、よいご貝塚、普門寺、潮音寺の藤、免々田川の桜など、ブログで紹介したスポットがいっぱい。

「晴れた日には富士山も見えるんだって」

その方向をじっと眺めるも、本日はもやがかかって何も見えず。若い頃は、何もない田舎だと思っていたけれど、

「なんという豊かさ」

一年中温暖で、太陽に恵まれ、野菜の生産地であり、野山や野原があちこちに。のんびりとしたリズム、素朴な人柄。今の私は「三河方言」がうれしくて

「三河弁ばかり使っている」

笑。スペイン語はアンダルシア訛り、日本語は三河弁。標準語からはほど遠く〜。展望台の体験コーナーで父と遊んだ後は、エレベーターで外へ出る。なをと子供たちが遠足の真っ最中。

「かわいいなぁ」「晴れてよかったねぇ」

景色より、子供たちをうれしそうに見つめる父。私もああして、お弁当を作ってもらい、リュックの準備をしてもらい、父と母に笑顔で送り出してもらったっけ。

「ベラとお母さんと来たのが最後だね」

10年ぶりに訪れる蔵王山展望台。あの時は4人で田原市をドライブした。今は2人。4本あるテーブルの脚が、突然2本になった2015年。2本の脚を折られたテーブルは、バランスを失い大きく傾いた。倒れかけた私を支えたのは

「同じように伴侶を亡くした父を支えねば」

という強い意志だった。先にパートナーを亡くした者として。わかること、できることがあった。あの瞬間、私は

「娘でなく、同志に、理解者になった」

そんなことを、一瞬思い出す。それもまた、風のように。私の中を吹き抜けていく。全ては去り、変わり続ける。今、手にしているものを大切に。

みなさま、すてきな日曜日を。

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