【一日一作プロジェクト】「文字あそび」シリーズを紹介中。マラガ最後の日。
「朝から荷造り」
スーツケース2個と大バッグ1つ。まずはおおまかに、3つの山に荷物を分ける。壊れやすいものはスーツケースへ。それぞれマックス23キロ。問題は、部屋の床スペースが少なく、
「スーツケースが1つしか置けない」
理想は、3個同時進行なんだけど。まぁ、ひとつずつやっていこう。たかが荷造りだけど、けっこう肉体労働。重さを測るたび、
「23キロを片手で持ち上げる」
わけだから。ダンベルかい〜。半日ががりで荷造りが完了。毎度ながら、ものすごい達成感。ランチを食べ、ベッドにひっくり返ってスマホ作業。明日は天気も飛行機も問題なさそう。よかった〜。ひと休みした後は、
「部屋の掃除」
毎度ながら「部屋を空っぽにする」って、かなりの労力。持って帰るか、捨てるか(あげられるようなものは少ない)。その選択を次々と。ゴミを出しに通りに出ると、
「山の稜線がくっきり」
美しい〜(写真)。マラガといえば「海」のイメージだけど、この地区では、毎日「山」を目にして暮らしている。なんとなく、とくばあちゃん(祖母)の住んでいた岐阜県を思い出す。
マラガ市街の端っこに位置し、外国人観光客の姿もまったくない。素朴で庶民的なシウダー・ハルディン地区。行きつけの八百屋、バルやレストランのおじさまたちに片手をあげて、
「アスタ・ルエゴ(またね)」
と通りすがりに挨拶をする。「また来るね」。それは、来週でも来月でもなく、もっとずっと先のこと。それを私だけが知っている。断ち切られる日常感に、ちくりと胸が痛む。
「後にする時は、いつもさみしい」
どんな場所でも。近所をひとまわりして、マンションに帰ると、父から写真が届いていた。見れば、ココが〜。丸くふくらんで、引き出しからこちらを見つめている。
「待ってるよ〜。気をつけて帰って来てください」
そうだ、私には待っていてくれる人がいる。父と、ココと。今は3人家族。こうして父が元気で、家を守っていてくれるからこそ、私はスペインでふらふらできるのだ。
「私たちは、会いたい人がいるから帰る」
スペインにも、日本にも。世界のどこにでも!夜8時、全ての準備が無事完了。明日は、朝7時45分にタクシーを予約。朝っぱらから、23キロ×3個を通りまで運び出さねばならない。
「朝起きたらストレッチをせねば〜」
朝は体が硬いので、無理な動きに気をつけよう。ぐきっ、とならぬよう(←肉離れでこりた)。
みなさま、すてきな1日を。