この2月26日、スペインを代表するフラメンコギターの巨匠、
パコ・デ・ルシアが、心臓発作で亡くなりました。
66歳の若さということもあり、思ってもいない訃報でした。
パコ・デ・ルシアは、アルヘシラスの出身です。
われらがマラガから、車で1時間半。お隣のカディス県。
ジブラルタル海峡の手前にある港町で、私も数回、行ったことがあります。
父も兄弟も、ギターリストだったパコ・デ・ルシアは、
わずか12歳の頃から、兄たちに連れられ舞台を踏んでいました。
レコードデビューも、確かこの頃。
カンタオール(フラメンコ歌手)の巨匠、と言われる
カマロン・デ・ラ・イスラも、同じカディス県の出身で、
1992年に亡くなるまで共演し、フラメンコ界の黄金コンビと言われていた。
「エントレ・ドス・アグアス(entre dos aguas)」
と言う名曲が、スペイン中で大ヒットしました。
あの頃は、テレビもラジオも、こればっかかかってたなぁ。
スペイン人で知らない人なし。
その頃、ピアノ教室の生徒さんから、CDをプレゼントされたことがあって
包みを開けたら、「パコ・デ・ルシア特選2枚組み」でした。
ホテルで弾いてて、リクエストされたこともあります。
スペイン人にとっては、なじみのパコ・デ・ルシアの音楽。
人生のどこかで、あのギターの音色が、必ず暮らしを彩っていたはず。
マエストロ(巨匠、師匠)、どうぞ安らかにお休みください。
と、書きながら
あ、たぶん、カマロンたちと一杯やりながら
久々に一曲、やってるんだろうな、と。
アンダルシア人だから。
すばらいしい音楽を、ありがとうございました。