32.新幹線で現れたけい子さん

CIMG3459 CIMG3428 CIMG3435 CIMG3429 CIMG3427 CIMG3464 今日は、大阪に住むけい子さん
と豊橋で再会&宴会。
以前マラガに一年住んでいた
けい子さんは、一見日本人だが
その血の中にラテンの熱い血が
脈々と波打っている。
この日も5時半に仕事を終える
や新幹線に飛び乗り、大阪から
豊橋まで「一杯やりに」やって
きたのだ。なんという行動力!

「おいしい魚介類を食べよう!」
という、けい子さんの提案で
白子だの、刺身だの、アン肝
だのをおしげもなく注文。
年に一回とはいえ、あまりの
贅沢さにくらくらしてくる。
その横でベラは、
「ご飯か、パンください」
と訴えていたが、無視された。
まずは再会を祝いビールで
乾杯!日本のメニューの
豊かさに、心底驚くベラ。
「げん屋」は豊橋では人気のお
店らしく予約なしでは座れない。

けい子さんのアクティビティは
いつもすごい移動距離の中で
行われる。ここ一ヶ月だけで、
スペイン旅行に東京ライブ。
移動のケタがちがう。
そういうけい子さんだから実
現した今夜の夕食会であった。

仕事の話、家族の話、そして老
後の話へ。最後はいつもまじめ
な話になるのでベラをホテルに
送り届け、ときわ通りのバーへ。
「これからどうしたらいいか」
「老後はどうなるのか」
など話しあいながらグラスを傾け
る。だんだん夜も更けてくると
「看取ってもらうには」
「老後共同生活はないのか」
などという、ものすごい話に
なってきた。

それでも、私たちは20代の頃に
出会い、いっしょに過ごした
マラガでの日々を、どこか
心の中で温めている。
「思い出は、人生を、歩いていく
道を照らしてくれる、星のような
もの」だと思う。
マラガに留学中、一度ベラが
酔っ払ってけい子さんの
マンションを訪れたことがある。
「ベラ、預かってまーす」
と電話がかかってきたが、
これだって私たちの心をときに
温めてくれている。
「幸せそうやったなぁ、ベラ」
と関西弁で言うけい子さんの
笑顔が、心に沁みた。

(「ニッポン再発見記・33」につづく)

 

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