スペインの驚くべき銀行の手数料

スペインの銀行は、日本の銀行とまったくちがう。
どうちがうって、まずスペインでは
口座を開くと、毎年「口座キープ料」を、支払わされる。
さらに「カードキープ料」、これで先月30ユーロ、請求がきた。
さらに、送金するたび、「3ユーロ」とかいう
意味不明な手数料を払わされる。
これすべて、スペインの不況が始まったここ数年のことである。
手っ取り早い「集金方法」だとは思うが
これで、銀行は市民に愛されるわけがない。

スペインで数年前に、紳士的な連続銀行強盗が起きたとき
多くの市民は、影で
「銀行、ざまーみろ。今まで市民から吸い取ってきた罰だ」
と、ささやいたほどだった。

基本的に、「お客さまが神さま」ではないスペインでは
国や市、企業など「持ってる者が、上」である。
持ってる者が、自由にルールを決めることができる。

大まかに言って、モナルカ(君主制)が色濃く残るスペインでは
中世からの「支配層と支配されるもの」という
二つの階級しか、存在しない。
支配層といえば、ロイヤルファミリー、政治家、金融、大企業・・・など。
これに支配されるのが、一般市民だ。

次々と、数ヶ月に一度の頻度で、さまざまなルールが変わっていく。
手数料、手続き、書類、許可証、罰金、税金・・・
これに次々、対応していかなければならない市民は、本当に大変だ。

うっかりしていると、法律まで変わっている。
知らないうちに、罰金の対象になっていたりするのだ。

まずは、銀行の手数料を、早急に検討してほしいと思う。
このままでは、スペインの不況を払うのは市民で
恩恵を受けるのは支配層、ということになる。
格差は、ますます広がるばかり。
この格差、差別、階級、カーストのことを
スペイン語で「カスタ」と言う。
これについては、改めて書きたい。

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