ピアノレッスンに来る
あきさんが
「極楽鳥花」の花束を
プレゼントしてくれました。
すごい-。きれいー。
「庭に咲いていた」
というだけあり
大きい。
太い。
重い。
花束を受け取った瞬間
「ずしっ」
「がばっ」
と、きました。
すてきな贈りものを
ありがとうございました。
茎が太く、固く
まっすぐとのび
非常に力強い。
「太ねぎ」を10本くらい
抱えているような
手ごたえ。
「極楽鳥花の隠れた
メッセージは
『不死鳥』です!」
「おお、フェニックス・・・」
「あ、美空ひばりじゃ
ありませんよ」
そしてあきさんは
力強く言い放った。
「不死鳥のように
よみがえって
がんばってください!」
これは。
がんばるしかなかろう。
不死鳥、なんだから。
それを知ってか
オウムはもう大興奮。
不死鳥、あるいは
極楽鳥に
見えるのかなぁ。
花だって。
鳥じゃないのに。
いつも、見てる。
そしてついに。
ちょっと目を
離したすきに・・・
あーあーあー。
乗ってる!
ぎゃー、やめて。
倒れる、って。
ガラスの花瓶に
入ってるんだから。
「ぐぐっ、ぷぷー!」
「うわぁああっ」
写真は
ここまでですが
この後、大惨事が。
オウムの体重で
花が傾き
花瓶が倒れ
床中、水びたしに。
まるで
スローモーションを
見ているようでした。
気を失いそうになりながら
花と花瓶が無事だったことを
天に感謝し
床中に広がった水を
モップで拭き取りました。
オウムにとっては
「鳥」なんだな、きっと。