スペインでは、子供に聖者の名前をつける。
キリスト教の国ならではの習慣だが、
イギリスとスペインで、同じ名前でも呼び方がかわる。
たとえば「マイケル」は「ミゲル」、「ジョン」は「フアン」、
「デイビッド」は「ダビー」・・・ここまでは許せる。
頭文字のアルファベット、おんなじだから。
問題は、音楽屋の友人と話をしているときに起こった。
「ギジェルモテル、知ってるよね?」
「なに、それ?」
「ええ~っ、ギジェルモテル知らないの?」
「・・・・・・」
説明を聞くあいだに、謎が解けてきた。でも、ちがいすぎる。
「ギジェルモテル」が「ウィリアム・テル」だなんて。
「ギ」と「ウ」ってぜんぜんちがうじゃん。ねぇ。Momo
KURO@GOTO妻です。
確かにWilliamとGuillermoじゃ違いすぎるし、不思議だ・・・と思って、調べました。
W-からGu-の変化については、以下のベストアンサーがヒントになるかもと思いました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1165092381
この解答をものすごぉく単純化すると、ラテン語からフランス語に発達する過程で、「w」の音が消失し、近似音の「gw」を当てたために、頭文字が変わってしまった・・・ということですよね(自信なし)。
更に、言語別にウイリアムテルの表記を調べてみたら以下の通りとなりました。
英語:William Tell
ドイツ語:Wilhelm Tell
スペイン語:Guillermo Tell
フランス語:Guillaume Tell
イタリア語:Guglielmo Tell
英語・ドイツ語は「ゲルマン祖語」、スペイン語・フランス語・イタリア語は「俗ラテン語」が祖先ということなので、ああ、だからこういう風に表記がわかれるのね・・・と納得いたしました。
と、ここまで来て、高校の世界史で、ギヨームが戴冠してイングランド王ウィリアム1世になったと習った時に「フランス語ではギヨーム、英語ではウィリアム」と先生がおっしゃってたことを、うっすらと思い出しました。その時も「なんで?」と思ったものの、今のように、すぐ調べることもできず、すっかり忘れておりました。
長い年月を経て、その「なんで?」を解決するきっかけが得られたことを、momoさまに深く感謝しつつ、自分の中で腑に落ちたので、これにてコメントを終了いたします。
まさか『ギジェルモテル』について、ここまで明らかになるとは!お疲れ様でした。
クロ隊長への、ねぎらいの意味をこめて
『こんなにちがう!日本語とスペイン語』をお届けします。
まずアニメの『アルプスの少女ハイジとペーター』は、スペインでは『ヘイジとパブロ』、
『マジンガーZ』は『マジンゲルセタ』、街角の『バーガーキング』は『ブルゲルキング』です。
まるで、別ものですね。
これからも、クロ隊長の瞬発力に期待しつつ、
1日も早く『貧乏生活ブログ』から『教養ブログ』の仲間入りを、図りたいものです。
momoせんせっ!Peter(独;ペーター・英:ピーター)はPedro (西:ペデロ)で、Pablo(西:パブロ)はPaul(独:パウル・英;ポール)と思うので、『ペーター』は『ペデロ』とだと思われるのですが、どうなんでしょうか?違うのかな。
あ〜、変なコメントで申し訳ありません・・・。でも、気になったので、質問してみました。
そのとおりです、クロ隊長!「パブロ」でなく「ペドロ」が正解。やや~、参りました。
ここのところの『何でも調査隊』の活躍には、目を見張るものがありますね。
ブログとはいえ、うかうか書いてられない、このスリルと緊張感。
「本当に、パブロなのか。わたしはちがうと思う」
と、真顔で自問するクロ隊長の姿が、目に浮かぶようです。
ここまで真剣に取り組んで下さり、感謝です。
今後ともビシビシ指摘お願いします。