私はニッポンのガムが好きだ。
それも「キシリトール」が好きなので
大きいお徳用サイズを購入し
いつもスペインへ持ち帰っている。
スペインのガムは
日本に比べ、かなり固い。
この事実は意外に知られていないが
ニッポン製品は何かにつけ、優秀なのだ。
スティックのり、セロテープもしかり。
日本製はピタリとくっつくが
スペインを始め、多くの国では
情けないほどよれよれ~。
すぐにベローンとはがれてくる。
のりのくせに、くっつかないのだ、これが(涙)
ガムに話をもどそう。
スペインのガムは
口に入れた数分はいいが
あれよあれよというまに
爽やかなガム特有の味わいが
なくなってしまう。
一歩ゆずって、それはよしとしても
「ガムの命」といえる
口の中で「のびのび~」する感じが
最初の数分だけ。
これは許せない。
「えっ、もう終わっちゃったの?」
短い。短すぎる。
私は30分くらい
平気で同じガムを噛んでいるので
噛めばかむほど固くなる
スペインのガムは
「あごを鍛える修行」のよう。
ま、安いガムは特にそう。
ピアノレッスンの間
私はよくガムを噛む。
サッカーの監督が試合中
よく噛んでいる、あれですね。
「脳みそが動く」というのか
「集中できる」というのか。
人にもよると思いますが
ガムを噛んでいると
「眠くならない」のは事実。
で、話を「日本のガム」に戻そう。
「キシリトールのお徳用サイズ」の中には
「小さな紙の束」が入っている。
片面の端がくっついていて
手ではがせるようになっている。
これを私は
「付箋(ふせん)」と呼ぶのだと
日本で教わった。
会社員時代、ふせんは必需品だった。
目印がわりに、ぺたりと貼っておく。
メモを書き込むこともできる。
今でも、ピアノ教室では大活躍している。
「その、ふせんが
なぜ、ガムの中にあるのか」
それは、私にとっては大問題だった。
「ふせんを使う人が多いので
おまけとして、入っているのだろう」
が、私が考えつく限りの答え、だった。
実際、私は「ふせん」としてこれまで使ってきたし
その使い方に、みじんの疑いも
抱いていなかった。
が、昨年、ニッポンへ帰国した際
私を仰天させる出来事が、起こった。
それも、豊橋の実家で。
「ガムとふせん」の関係の不思議さを
何気なく口にすると
母が、きょとんよして
「ガムを包む紙のこと?」
「・・・・・」
「スペインじゃ、噛んだあと包む紙も入ってないの?」
一瞬、言う意味がわからず
私は母の顔を見返していた。
ガムを包む紙。
なんと。
ふせんでは、なかったのだ。
用途は。
入っている意味は。
ガムを包む紙。
これに気づくのに、3年。
自分のまぬけぶりに
ふっと、気が遠くなった。
そのことを今日
ガムを噛みながら思い出していた。
ピアノレッスン中に。
あ、子供たちに聞いてみようかな。
「この紙、何のためにあると思う?」って。
(≧∇≦)
♪───O(≧∇≦)O────♪
笑って良いでしょうか?
笑ってください。
私は数分、ショック状態でしたが。
ところでsatomiさんは、すぐにこれは「ガムを包む紙」と
わかりましたか?