うちのマンションの「リフォーム」も、いよいよ終わりに近づいてきた。
と言っても「2015年バージョン」が、という意味。
毎年、どんどん変わっていくのでベラなど
「これは家じゃなく、
ラボラトリオ(実験室)だ!」
と、あきらめに近い口調でぼやいている。
「もうこれで最後だから、ポル・ファボール!」
と日曜大工をお願いするたび
「あーはっはっは」
と、大笑い。
「その言葉、もう少なくとも1万4千回は聞いたよ」
なぜか、いつも
1万4千回なのである。ま、いーけど。
最近は、べラの頼む回数を減らそうと、日曜大工のたび、マシーンの使い方を教えてもらっている。
小さな事なら自分でできるのが一番。
穴のあけ方、マシーンに取り付ける先端部品の選び方、サイズの決め方・・・
何事も、道なのだ。
で、テレビで「日曜大工」の番組があると、もう画面に釘づけ。
「なるほど~ふむふむ」
とメモを取りながら、見とれてしまう。
その手さばきの鮮やかなこと。
何事もそうであるが
「プロ」というのは、無駄な動きがなく、見ていて気持ちいい。そして美しい。
「女性でこういう番組に釘づけになるのは少ないよ」
「もっと材料や道具について知りたんだもん」
「そういう教室には、男が通うんだよ。
女性に『のこぎりと金づち』をプレゼントしたのは
初めてだけど」
そう、あれは確か、私の誕生日であった。
「ああー、この家はいつか改造が終わるのかなぁ。
きっと終わらないんだろうなぁ、実験室だから」
そして、深々とため息をつくと
「マンションのお隣さんたちもみんな思ってるよ。
いったいどこを、そんなに直すところがあるんだろう、って」
家の改造2015年バージョンは
今週でいったん終了!
暑くなるともう、できない。
のこぎりなんかで板を切ってると
ふらふらになってくる。
それに来週から、結婚式の仕事がスタート。
新郎新婦の希望の曲を用意しなくっちゃ。
スペインでも6、7月は結婚式のシーズン。
楽しみです。