7. ¡オーレ!

 われらがアンダルシア地方を代表する【かけ声】といえば「¡オーレ!」である。
 ひとことで言えば【歓喜の叫び】なのだが、日本人では考えられない頻度で
 マラガ人は毎日この歓喜のお叫びお、いつでもどこでもあげている。
 日本語で1番近いのが「イエ~イ!」「やったぜ!」あたりであるが
 どうしてもひとつ、大きくちがうところがある。
 それこそが「オーレ」の真髄でもあるのだが、「オーレ!」はまずそれを言う本人が
 太陽のごとく熱く燃えていなければならない。
 周りのことなど(基本的には)どうでもよく、
 全身、歓びではちきれそうになっている。
 当然、顔はガナ(やる気)と恍惚で怪しく輝き、
 背筋は闘牛士のごとくシャンと天にむかってのびている。
 そしてこれを口にするときの、マラガ人は本当にうれしそう。
 見ているこっちまでうれしくなる。
 ちなみに、わたしが通っているサルサ教室で、新しいステップができるようになると
 みんな自慢げに「¡オーレ!」って言いますね。
 感嘆符も疑問符と同じく、文の頭と終わりにつけ、頭の方は「¡」と形がひっくりかえってます。

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